2026.08.18

47都道府県別、美容室での平均出費額ランキング

美容室にいくら使っているかを都道府県別に並べると、思っていた順番とは違う並びになります。ホットペッパービューティーアカデミーの調査をもとにした47都道府県ランキングです。1位は三重県の10,172円。東京都は11位でした。調査時期は2024年4月〜9月、対象は全国の15〜69歳の男女で、サンプル数は24,277人です。

集計の前提はこう書かれています。

本ランキングは、1年間に美容室を利用した方の「年間平均利用金額」をもとに集計したものです。

つまり「美容室に行かなかった人」は母数に入っていません。県民全体の消費傾向ではなく、その県で実際に美容室を使った人が1年間にいくら払ったかの平均、という読み方になります。数字を自分の店と比べるときは、この前提を先に押さえておくと解釈を間違えずに済みます。

上位は北陸・東海に固まっている

1位から10位までは次のとおりです。

順位都道府県年間平均利用金額
1位三重県10,172円
2位富山県9,708円
3位石川県9,639円
4位福井県9,602円
5位岐阜県9,506円
6位長野県9,490円
7位山形県9,447円
8位新潟県9,404円
9位滋賀県9,355円
10位奈良県9,340円

上位10県のうち、三大都市圏の中心にあたる県はひとつもありません。 富山・石川・福井の北陸3県が2位から4位を並んで占め、そこに三重・岐阜・長野・滋賀・奈良が続きます。名古屋圏と関西圏の周辺にあたる県が多い並びです。

1万円を超えたのは三重県だけ。2位の富山県から10位の奈良県までは9,340円〜9,708円の間にあり、その幅は368円しかありません。9位争いも10位争いも、金額で見れば数十円の世界です。上位のなかで順位を比べることにあまり意味はなく、「この10県が同じくらいの水準で並んでいる」と見るほうが実態に近いはずです。

東北で唯一10位以内に入ったのが7位の山形県(9,447円)でした。同じ東北でも福島県は23位、宮城県は26位、秋田県は27位、岩手県は28位、青森県は29位で、地方単位でまとまっているわけではありません。

東京は11位。都市部ほど高いわけではない

11位から29位はこうなります。

順位都道府県年間平均利用金額
11位東京都9,279円
12位神奈川県9,244円
13位京都府9,244円
14位大阪府9,214円
15位兵庫県9,180円
16位静岡県9,106円
17位愛知県9,092円
18位山梨県9,071円
19位千葉県9,013円
20位埼玉県8,982円
21位福岡県8,964円
22位群馬県8,910円
23位福島県8,861円
24位栃木県8,793円
25位茨城県8,765円
26位宮城県8,736円
27位秋田県8,645円
28位岩手県8,521円
29位青森県8,500円

都市部が上位に来ると予想していた人ほど、意外に映る並びだと思います。東京・神奈川・京都・大阪・兵庫・愛知はいずれも11位から17位のあいだに収まっていて、1位の三重県と東京都の差は893円。単価の高い店が多いイメージのある地域が、平均で見ると中位に落ち着くという結果です。

首都圏の4都県も、東京都11位・神奈川県12位・千葉県19位・埼玉県20位と、上位から中位にかけて散らばりました。関東で最も高い東京都と最も低い埼玉県の差は297円です。

このランキングは「利用した人が1年に払った合計額」なので、1回あたりの単価が高いことと年間の金額が大きいことはイコールになりません。単価が高くても来店の間隔が空けば年間額は伸びませんし、逆に1回の金額が控えめでも通う回数が多ければ上位に来ます。都市部が中位にとどまった理由をこの表だけから断定することはできませんが、少なくとも「単価が高い=この数字が大きい」ではない、という点は押さえておいたほうがよさそうです。

30位以下と、最下位の沖縄県

順位都道府県年間平均利用金額
30位広島県8,925円
31位岡山県8,812円
32位和歌山県8,557円
33位高知県8,503円
34位香川県8,356円
35位徳島県8,320円
36位島根県8,199円
37位鳥取県8,178円
38位熊本県8,163円
39位長崎県8,072円
40位北海道8,037円
41位愛媛県7,957円
42位佐賀県7,912円
43位山口県7,776円
44位大分県7,745円
45位宮崎県7,738円
46位鹿児島県7,590円
47位沖縄県7,151円

最下位は沖縄県の7,151円。1位の三重県とは3,021円の差があります。下位には九州・四国・中国地方が多く並び、九州8県のうち21位の福岡県を除く7県はすべて38位以下でした。四国も33位の高知県が最上位です。

7,000円台に入ったのは41位の愛媛県から47位の沖縄県までの7県。全体で見ると、9,000円台が19県、8,000円台が21県、7,000円台が7県という分布で、大半の県が8,000円台から9,000円台に集まっています。

順位そのものより、差の小ささを見る

1位と47位の差は3,021円。47県すべてが7,151円から10,172円の間に収まっていて、隣り合う順位の差は数十円ということも珍しくありません。順位表は見た目のインパクトが大きいぶん、実際の開きより差が大きく感じられます。この表から読み取れるのは「どの県が上か」ではなく、全国どこでも金額の水準はそれほど変わらない、ということのほうです。

もうひとつ気をつけたいのが、平均値は分布を教えてくれないという点です。年に何度も通う人と年1回だけの人が同じ平均に混ざっているので、自分の店の客層がどちらに寄っているかで、同じ金額でも意味は変わります。

自分の県が何位だったかを確かめたら、次はその金額を自店の1年間の平均と並べてみてください。上か下かではなく、なぜその差が出ているのか——単価なのか、来店の間隔なのか——を説明できるかどうかが、メニュー構成や次回提案を考えるときの材料になります。

※データは「ホットペッパービューティーアカデミー」調べ

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