2026.08.26
美容師の年代別平均年収、サラリーマンとの差が開くのはいつか
美容師の平均年収を年代別に並べ、同じ年代のサラリーマンと比べたものです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとにした数字で、2024年・2020年・2000年・1990年の4時点を見ていきます。差がつくのは20代ではありません。
数字の前提を先に置いておきます。美容師の平均年収は、スタイリスト等を含む美容師全体の平均(推定値)です。アシスタントも店長も同じ母数に入っているので、自分の立ち位置をそのまま当てはめられる数字ではありません。
2024年、20代は美容師のほうが高い
| 年代 | 美容師 | サラリーマン |
|---|---|---|
| 20代 | 約295万円 | 約279万円 |
| 30代 | 約362万円 | 約472万円 |
| 40代 | 約417万円 | 約556万円 |
| 50代 | 約447万円 | 約602万円 |
| 60代 | 約394万円 | 約446万円 |
20代だけ、美容師が16万円上回っています。美容師は稼げない、という言われ方をいまだに耳にしますが、少なくとも20代の平均で見るかぎり、その前提は今の数字と合っていません。
これは昔からそうだったわけではありません。2020年の20代は美容師・サラリーマンともに約276万円で横並び、2000年は美容師159万円に対してサラリーマン220万円と、61万円離れていました。20代の平均が並び、そして逆転したのは、ここ数年の話です。
30代から差が開き、50代でいちばん大きくなる
同じ2024年でも、30代から先は向きが変わります。30代で110万円、40代で139万円、50代で155万円。年代が上がるほど広がっていき、50代が最大です。60代では52万円まで縮みますが、これは美容師(447万円→394万円)もサラリーマン(602万円→446万円)も50代からそろって下がった結果で、美容師が追いついたわけではありません。
20代で並ぶのに30代以降で離れる、という形は4時点すべてに共通しています。1990年も30代103万円→40代164万円→50代205万円と開いていました。
伸び方の差、と言い換えられます。美容師の平均は20代295万円から50代447万円まで、152万円ぶん上がります。サラリーマンは279万円から602万円で323万円。上がる方向は同じでも、上がり幅が倍ほど違います。
1990年と比べると、どの年代も上がっている
年ごとに美容師の平均だけを並べるとこうなります。
| 年代 | 1990年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 20代 | 約139万円 | 約295万円 |
| 30代 | 約175万円 | 約362万円 |
| 40代 | 約209万円 | 約417万円 |
| 50代 | 約240万円 | 約447万円 |
| 60代 | 約191万円 | 約394万円 |
30年以上かけて、全年代が2倍前後まで上がりました。20代は139万円から295万円です。途中の2000年は20代159万円・50代262万円、2020年は20代276万円・50代413万円なので、伸びの多くは2000年以降に起きています。1990年の50代美容師(240万円)より、2024年の20代美容師(295万円)のほうが高い、という並びになります。
サラリーマンとの差そのものも、50代で見ると205万円(1990年)→180万円(2000年)→173万円(2020年)→155万円(2024年)と、少しずつ縮んできました。元データのまとめには、こう書かれています。
経験とスキルを積み重ねることで、美容師も着実に年収アップが目指せる仕事です。
平均値を、自分の数字と並べてみる
この表でわかるのは業界全体の水準であって、個人の上限ではありません。同じ30代でも、指名の入り方や働き方によって実際の金額はこの平均から大きく離れます。
使い道があるとすれば、自分の今の年収を隣に置いてみることです。同世代の平均より上か下か、5年後にどの数字に届いていたいか。届いていないなら、単価・指名数・働く形のどれを動かすのかまで具体的に落とすところまでが1セットです。まずは直近1年の自分の金額を出してみてください。
